名古屋大学遺伝子実験施設

過去の活動(2015年)

遺伝子実験施設セミナー

2015年度

日時2015年11月27日(金)13:00~14:00
場所名古屋大学 理学部F館 F301講義室
講師松尾 拓哉氏(名古屋大学遺伝子実験施設・遺伝子解析分野)
内容緑藻クラミドモナスの概日時計
 昼夜の変化に適応するため、生物は進化の過程で概日時計を獲得しました。概日時計を構成する時計遺伝子は進化的に保存されておらず、複数の起源があったと考えられています。 しかし、時計としての性質は保存されており、そこには共通の動作原理が存在すると考えられますが、その実態は未だに解明されていません。 真核生物の時計遺伝子の研究は、哺乳類や昆虫、高等植物などの高度に複雑化した体制を持つ多細胞生物を中心に進んできました。 一方、近年になって、単細胞生物である真核藻類のいくつかの種においても時計遺伝子の研究が始まりました。 本セミナーでは、その一つであるクラミドモナスの時計遺伝子の研究を、高等植物との比較を交えて紹介します。
日時平成27年12月11日(金)13:20~16:30
場所名古屋大学 ES総合館 ESホール
講師土岐精一(農業生物資源研究所 農業生物先端ゲノム研究センター)
「次世代の植物ゲノム編集技術の開発」
村中俊哉(大阪大学大学院工学研究科 生命先端工学専攻)
「毒のないジャガイモを作る―ゲノム編集の植物代謝工学への応用」
河内孝之(京都大学大学院生命科学研究科 統合生命科学専攻)
「基部陸上植物ゼニゴケのゲノムとゲノム編集」
日時2015年6月9日(火)13:30~17:00
場所名古屋大学 遺伝子実験施設F館 F301室
内容サーモフィッシャー質量分析装置セミナ
  1. オービトラップの基礎
  2. オービトラップによるプロテオミクスの最新アプリケーション
  3. オービトラップと解析ソフトウェアが強力サポートする未知化合物同定
  4. メタボロミクスとリピドミクスの差異を見逃さない信頼性の高いワークフロー
  5. オービトラップ質量分析を活かしたハイスループットの新規定量法HRAM定量
  6. 精密質量情報に空間情報を付加するS-MALDIとレーザーキャプチャーマイクロダイセクション
日時2015年1月13日(火) 10:30~12:00
場所理学部G館 G-101講義室
講師一瀬 瑞穂氏(名大遺伝子 杉田研、日本学術振興会特別研究員DC2)
内容植物オルガネラの転写後制御に関与する核コードのPPRタンパク質
 植物細胞内のミトコンドリアと葉緑体は、10数億年前にバクテリアが真核細胞内に取り込まれて誕生したオルガネラで、独自のゲノムと遺伝子発現システムを進化させてきた。ミトコンドリアと葉緑体の遺伝子発現は主に転写後レベルで制御されているが、この制御に核コードのpentatricopeptide repeat (PPR)タンパク質が中核的因子として関与していることが近年明らかにされつつある。私は基部陸上植物であるヒメツリガネゴケを用いて、PPRタンパク質の機能解明を目的として解析を行ってきた。本セミナーでは、RNAスプライシングとRNA編集に働くPLSタイプのPPRタンパク質を中心にこの5年間の研究成果を紹介する。
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